• テキストサイズ

モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第18章 喧嘩


俺「ひゃっ!!」

突如抱き着かれた俺は、自分でも驚く程に大きな声が出てしまった。しかも女の子らしい声が。
咄嗟に手を口に当てたが、全て出た後だった。一層の事消えてしまいたいくらいには恥ずかしい。
それを聞いた抱き着いて来た人物...太刀川さんが、ゲラゲラと笑う。

太「藤咲w男装してんのに驚き方はそのままなんだなww」
俺「た、太刀川さんが急に抱き着くからですよ!?わかってます!?」
太「ワリーワリーwwあーおもしれぇww」
俺「何の用か知りませんけど!模擬戦だったら相手しませんからね!驚かせたバツです!」
太「お許し下さい。もうしません」

まだ少し怒っているが、仕方ないので許す。

俺「じゃあ離してください。悠一に怒られちゃいます」

そう言うとパッと腕を広げて俺を解放する。全く、太刀川さんのバカ。
はぁ…と溜息を吐いた時、会場の入口の方からドドドドドッと物凄い音が聞こえてきた。会場内の全員に聞こえているようで、「なんだなんだ」と騒いでいる。
すると、入口の奥の方から般若のような形相の悠一の姿が見えた。危険を察知した俺は咄嗟に指示を出す。

俺「太刀川さんと俺以外の全員!死にたくなかったら今すぐ壁まで下がれ!!」

指示を聞いて全員が壁に寄り、会場中心には俺と太刀川さんだけが残る。チラッと太刀川さんを見ると何やらワクワクしていた。

太「これから何が起こるんだ?」
俺「太刀川さん、前からお客様(悠一)が来ます。孤月抜いて、向こうから迫ってくる悠一に切りかかってください」
太「アイツ生身だったらどうすんだ?」
俺「大丈夫ですよ。悠一のサングラスが頭にある時はトリオン体です」
太「わかった」

太刀川さんが孤月を抜き、迫り来る悠一に切りかかる。悠一はスコーピオン二刀流で受ける。
それと同時に、2人の周りだけにシールドを球形に展開する。周りの物が壊れたら大変だからねな。

太「よぉ、迅。俺に何の用だ?」
迅「わかってるくせに...!」
太「どうせ藤咲に抱きついた事だろ?別にいいじゃねぇか」
迅「良くない!綺麗な明希が穢れる!バカが伝染る!」
太「うっわ、コイツひでぇ」

こっちまで会話は聞こえてこないが、揉めているのはわかった。
シールド内で激しい戦闘が繰り広げられる。その間に、関係の無い人達には退出してもらい、電話で忍田さんと城戸さんを呼び出した。
/ 131ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp