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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第18章 喧嘩


日佐人くんの指導を終えて、個人ランク戦会場に向かう。京介からそこにいると連絡が入った為合流するのだ。
因みに、今はトリオン体の為、テレビを見たであろう人達から様々な視線を受けている。何故トリオン体なのかって?トリオン体のままの方が色々と対処しやすいと考えたからだ。

ランク戦会場に着くと、会場全体の空気がザワついた。そのザワつきに気付いた京介達もこちらに気付く。

烏「先輩、こっちっす」
米「藤咲〜!模擬戦しようぜ〜!」
俺「おう。陽介、ちょっとうるさい。あと重い」
荒「藤咲か。久しぶりだな」
俺「えっと、荒船さんですよね?お久しぶりです」
荒「体の方は大丈夫なのか?」
俺「はい!御心配をお掛けしました」

駆け寄ると陽介に肩を組まれた。模擬戦に関しては勿論OKだ。
荒船さんには目が覚めた時に話し掛けられただけだが、覚えていてもらえて嬉しい。

俺「処で、遊真君は?」
烏「今村上先輩と模擬戦やってますよ」
俺「え、村上先輩って次の対戦相手じゃなかったか?やらせてよかったのか?」
荒「俺らは止めといた方がいいって言ったんだけどな?チビは鋼のSEの事知らないから、『なんでダメなのか余計知りたくなった』って言い出して、言うのも言わないのもフェアじゃねぇし戦う事になった」
俺「成程」

遊真君らしい理由だな。とか思ってると組まれた腕に更に重みが掛かった。

米「それより早く模擬戦しようぜ!」
俺「わかった。わかったから離せ」

急かす陽介に引き摺られ、それぞれの個室に入る。マップ・天候はランダムで5本勝負。
転送された先はビルの屋上。しかも雨。中のTシャツが張り付いて気持ち悪い。濡れた前髪を掻き上げ、広がった視界に標的を捉える。

俺「炸裂弾+変化弾。変化炸裂弾」

大量に分割された変化炸裂弾が陽介を襲う。陽介のトリオンが少ない事は知っている。シールドで防いでも意味が無い為全弾避けるしか無いが、数が多過ぎて緊急脱出。

米【藤咲〜、あれはせこいぞ】
俺「あるものは何でも使う。次は孤月使う」
米【っしゃあ!燃えるぜ!】

再び転送され2本目が始まる。今度は公園で天気は晴れ。
背後から気配を感じ2重シールドを張る。案の定陽介が突いて来ており、先が変形していた。

米「シールド勝ってぇな!」
俺「そりゃどうも」

そう言って至近距離で旋空を放つ。陽介は真っ二つになって飛んだ。
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