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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第18章 喧嘩


*烏丸視点

翌日
修達玉狛第二のランク戦を本部まで見に来ていた。明希先輩の付き添い(護衛)も兼ねて。

藤「今日も人多いなぁ〜」
俺「いつもこんな感じじゃないっすか?」
藤「この前より多いよ。何でだろ?」
俺「何ででしょうね」

その答えはすぐわかった。解説席に東さんがいたからだ。東さんは元A級1位部隊を率いていて、今は狙撃手の指導をしている。そして上層部、隊員、エンジニアと言った様々な分野からの人望が厚く、その上大学院生で頭もいい。そんな東さんが解説となれば人が多いのも納得する。
2人並んで座れる場所が無いため、立ったまま観戦する。
全隊員が転送された。マップは市街地C、狙撃手有利マップだ。なぜ偏ったマップを選択したのか考える。解説席3人も驚いている。

藤「京介、随分考えてるね」
俺「明希先輩わかったんすか?」
藤「うん。中々面白い作戦だよ」
俺「超気になるんすけど」
藤「教えてあげないよ?自分で考えなくちゃ♪」

悪戯っ子のような笑みを浮かべ、口元に人差し指を添えてそう言った先輩。普段の先輩は大人っぽい雰囲気を纏っているからか、この表情と仕草は普段のギャップも相まって大変可愛らしい。自然と手が先輩の頬に触れる。

藤「...京介?」
俺「...!すみません」

声を掛けられてパッと手を離す。何やってるんだろう。修達の試合見に来たのに全然見てない。明希先輩は頭に?マークが浮かべているからまぁいいが。

俺「それより試合見ましょう。遊真が荒船さんと対峙してますよ」
藤「あ、ほんとだ。どっちが勝つかな〜」

口調はのんびりしているが表情は真面目な顔。2人の戦いを冷静に分析しているようだった。俺には荒船さんが押され気味な事しか読み取れない。
すると会場にドカーン!と言う大きな音が響いた。何事かと思ったが、雨取がアイビスを発射した音だった。相変わらず脅威的な威力だ。しかし、そのせいで荒船さんにカウンターされ、緊急脱出した。残った諏訪さん・修・遊真の方も決着が着いたようだ。
結果は玉狛第二6・諏訪隊4・荒船隊2で玉狛第二の勝ちだ。

解説も聞き終わったあとで玉狛第二作戦室に向かう。明希先輩は諏訪隊に用があるそうなので、少しの間だけ別行動だ。
作戦室に行くと米屋先輩や菊地原達と一緒に話しているようだった。
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