第7章 CEO
リセ・ドゥ・サンクフレシュからトラックを追う時に見た青年だったからである。
綺麗な金髪。
純白のスーツを身に纏う青年は近寄ってくるなり、立ち止まって丁寧にお辞儀をした。
「おはようございますディーヴァ。ナリファイとレイムは初めましてですね。お目にかかれて光栄です」
私とレイの名は大方、あの黒人に聞いたのだろう。
そう考えていると、青年は相変わらずの笑顔をこちらに向けていた。
「僕はソロモン・ゴールドスミス。このサンクフレシュ・ファルマシーのCEOであり、ディーヴァのシュヴァリエです」
私はソロモンがよろしくと出してきた手を握り返した。
「あなたみたいな人がフランスのトップ会社のCEOだなんて世も末ね」
「随分、手厳しいですね」
ソロモンは、はははっと笑い飛ばして外へと向き直った。
「では、行きましょうか」
「どこに?」
「上です」
私たちは光の中を悠々と先頭を切って歩くソロモンについて行った。
ビルの最上階には綺麗に手入れされた庭園になっていた。
その少し奥はドーム型の一風変わった部屋となっている。
ドーム型の天井はガラスで作られていて、四方から光が差し込む構造となっている。
中では樹木のアーチを抜けると爬虫類や太古の動物の化石が飾られていて、まるで博物館だった。