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いちご☆恋模様 PART2

第6章 ジンベエザメの試練 みたび


「・・・あ、はい!やっぱり私には大きすぎて・・・下がぶかぶかすぎて落ちてきちゃうので、上だけお借りしました」
「・・・・・・そうか」
「宗介さん、やっぱり大きいですね。普通のTシャツなのに、私だとワンピースみたい、ふふ」


俺のTシャツ1枚だけを着て、ヒカリは嬉しそうに笑っている。ヒカリの言う通り、俺にとってはただのTシャツでも、小さいこいつが着れば本当のワンピースみたいだった。裾の部分が膝の少し上ぐらいで揺れている。顔が熱くなってくるのがわかって、慌ててヒカリから目をそらした。




「・・・服、貸せ。乾燥機入れてくる」
「あ、私、自分で行きます。場所どこですか?」
「いやいい。お前、絶対外出るな。ここにいろ」
「え・・・でも・・・」


こんな格好のヒカリを外に出したらやばい。確かにさっきよりはマシかもしれないが、これも相当やばい。いや寧ろこっちの方が・・・ああ、もうわかんねえ。

だけど、そんな俺の気持ちをよそに、ヒカリは濡れた服を持ったまま渋っている。


「俺のもまとめて入れたいし、重いから俺が行く。早く貸せ」
「で、でも・・・あの・・・」
「なんだよ」


いつまでもはっきりしないヒカリに少し苛立った口調で言うと、ヒカリは頬を染めて答えた。


「っ・・・ブ、ブラも濡れてしまったので・・・その・・・」


その言葉で俺はようやく事態を理解した。ヒカリが持ってる服のシャツとスカートの間に、ほんの少しだけピンク色の物が見えた。


「・・・・・・別に見たりしねえよ。このまんま持ってって入れてくる・・・それでいいだろ?」
「・・・は、はい・・・じゃあ、お願いします・・・」


ヒカリがおそるおそる差し出してきた衣類を受け取ると、俺は部屋を出て乾燥機まで向かった。




乾燥機の中に、俺の服とヒカリの服をまとめて突っ込む。見ないようにずっと意識してたのに、また少しだけピンク色の物が見えて、急いで蓋を閉めた。



「・・・・・・どうすりゃいいんだよ、くそ」



思わず声に出して呟いてしまう。
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