• テキストサイズ

いちご☆恋模様 PART2

第33章 ふたりの、初めて。 おまけ


その1 『24日 夕方』



「絶対に、絶対にこっち見ないで下さいね!」
「しつけえな・・・何回も言わなくてもわかってる」


『2回目』が終わって・・・私と宗介さんは、さっき脱ぎ捨てた服を身に付けているところだった。私はベッドの上で、宗介さんは少し離れたところでこっちに背中を向けて。


「・・・だって、宗介さん意地悪だからこっち向きそうだもん・・・」
「はぁ・・・そんなのわざわざしなくても、お前の身体なんてさっき隅々まで見「ぎゃあああ!そ、そういうこと言うのやめて下さい!!」


ほら!やっぱり宗介さん意地悪だ。す・・・隅々まで、とかそんなこと言わなくたっていいのに。

私は顔が火照って仕方ないのに、宗介さんは相変わらず声でけえなお前、なんて笑ってる。

・・・悔しい。私は宗介さんがこっち向かないかが気になってなかなか着れないのに、宗介さんはほとんど着終わっちゃってるし。


「・・・あ」


毛布で身体を隠しながらベッドの下を探る。手にした物を見ると、それは今朝悩みに悩んで選んだブラだった。


「あの・・・宗介さん」
「ん?」


宗介さんの背中に問いかける。恥ずかしいけれど、後々迷わないためにも聞いておいた方がいいかな、なんて。


「きょ、今日の私の下着、どうでしたか?」
「は?」
「え、えっと・・・宗介さんの好みだったかなーって気になって・・・」


こんなこと聞くの恥ずかしい。恥ずかしくて仕方ないけど、今後もこういうこと・・・あるだろうし、やっぱり宗介さんにできるだけ喜んでほしいから勇気を振り絞る。


「ああ・・・別に、好みとかは特にねえけど・・・そうだな・・・まあでもいきなり黒とか赤だったらひいてたかもな」



・・・セーフ!!!私、できるだけセクシーな方がいいのかなって、そんな感じの色の買いに行くつもりだった!寝込んでて本当によかった・・・!


「でも、まあ・・・どんなのでも構わねえよ」
「へ?」
「どうせ脱がしちま・・・いでっ!!!」
「さいってーーー!!!宗介さん、最低です!!!」


あまりに最低すぎる発言に思わず、近くにある枕を宗介さんの頭めがけて投げつけてしまった。そして、それは宗介さんの後頭部に見事に命中。
/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp