第29章 ふたりの、初めて。 その6 ※
「・・・あぁん!・・・んっ、はぁぁん・・・ひぁん・・・!!」
俺の頭を押し退けることも忘れ、ただ俺から与えられる刺激に身を捩り、声を上げ続けるヒカリ。その次第に大きくなっていく声が、もう限界に近い下半身に更に熱を送っていくようだった。
「ひっ・・・やぁあん・・・!!!」
顔を少し上げ、次第に存在を主張し始めた突起に舌を触れさせる。舌先で軽くつついただけなのに、ヒカリは一際大きな声を上げた。
「んっ、んっっ!・・・や、やぁ!そ、すけさ・・・それ・・・っやぁぁ!」
舌先でそっと舐めているだけなのに、ヒカリは何度も身体をビクビクと震わせる。始めはゆっくりと、徐々に速さを増して、その敏感な突起を攻める。
「あっ!っぁあ・・・やっ!やっ・・・やぁあ!」
ヒカリの声を聞きながら、今度は口を下に移動させる。もう蕩けきっているそこへ吸い付きながら、指で突起を擦ったり摘んだりして。そうすると、ヒカリのシーツを掴む力が更に強くなり、少しずつ身体が仰け反り始めた。
「やっ!やぁぁ!・・・っあ!あっ、あぁっ!やぁっ!」
ヒカリの上げる声の感覚がだんだん短くなっていく。それに合わせて、舌と指の動きも速く激しくしていき、しばらくそれを繰り返した後、少し強めに突起をひねり上げた。
「あぁっ、んっ、んんんんーーーっ!!!」
大きく背中を仰け反らせると、ヒカリの身体がひくひくと痙攣しているように震えた。とろりと溢れ出た蜜を最後に舐め上げると、俺はヒカリのそこから顔を上げた。
「っはぁ・・・はぁ・・・」
力が抜け、ぐったりとベッドに横たわっているヒカリ。その顔はいつものヒカリとは違う、女の顔で、その顔をさせているのは俺なんだと思うと、嬉しさと興奮でおかしくなってしまいそうだった。