第29章 ふたりの、初めて。 その6 ※
「っぁ・・・あぁん・・・」
ヒカリが小さな声を上げる。少しの潤いを頼りに、割れ目をなぞるように指を動かしていく。
「はぁん・・・んん・・・ぁん・・・」
ヒカリが初めてだからか、そこはなかなかそれ以上には濡れてこない。試しに人差し指を入り口に当て、先端をそっと挿れてみる。
「!!!・・・いっ・・・!!」
途端にヒカリの身体が縮こまり、その瞳にうっすら涙が滲む。
「痛いか?」
「へ、平気っ・・・!だ、大丈夫だから・・・っ・・つ、続けてください・・・」
・・・泣きそうな顔してなに言ってんだよ。
こんなのはヒカリの強がりだって、俺にははっきりとわかった。このままだと、ヒカリがつらい思いをすることになる。
「ヒカリ・・・不安になるかもしんねえけど、俺に全部任せとけばいいから・・・な?」
「へ?え、えっと・・・は、はい・・・」
予め、不安を取り除くようにヒカリに言ってやる。そっと頭を撫でながら言うと、ヒカリは事態が飲み込めていないようだったが、俺の目を見て頷いた。それを確認すると、俺はヒカリの脚の間に入り、その脚を持ち上げ、大きく開かせた。
「ふぇ?!や、やだ!やだやだ!な、なにしてるんですか?!」
「ちゃんと濡らしておかねえと、お前が後できついだろ」
ヒカリはじたばたと動いて、脚を閉じようとする。だが、力で俺に敵うはずがなくて、俺はそのままヒカリのそこに、そっと唇を落とした。
「ひぁっ!!!」
ヒカリの身体が大きく跳ねる。指でそっと押し広げ、舌を這わせる。
「っあ!・・・だ、だめ!き、汚いから・・・や、やめてくださ・・・っあん・・・!!」
「・・・汚くなんか・・・ねえよ」
ヒカリは手を伸ばして、俺の頭を必死に押し退けようとする。だけど、それを無視して俺は舌を動かし続ける。舌を大きく使って舐め上げたり、舌先で軽くつついたり、そっと吸い上げたり。そうしている内に、ヒカリのそこからは甘ったるい蜜が溢れてきた。普段のヒカリから漂う甘い香りよりも、それはもっともっと甘ったるい女の香りで。