第1章 出会い「なんでこんなとこで飯食ってるんだ?
「ここの営業部を変えていこうと思う!
成績や仕事の取り組み方によっては
ランク上の支社に行ってもらう考えもある!」
「それはそれはありがたいことです
みなさま今以上に頑張りましょう!」
全員が返事をし
「誰が何をやろうと一緒だよ!」
「…!」
吉村が蟹枝が言ったことを
聞き逃さなかった
そして営業部署の人達の名前を呼びながら
確認していき最後の人を
呼ぼうとすると
掃除用具を持ったちゃんと食べてるのか
心配になるような細い地味な女の子が
入ってきて掃除を始める
それを見て
綺麗な子だと一瞬思ったが
写真と一致する人が居なくて
その子だとは思わなかった
「えー愛川優菜くんは!
居ない…のか?」
「…!!…」
松崎総取締が何かを
俺に伝えようとするが
部屋の空気をみて
言わないでいるが
俺の秘書
3人は怪訝な表情を
浮かべている
「後で紹介してもらいましょう!
という事で我々は行きます」
松崎総取締がそう言い
営業部を後にし
使っていい部屋に戻り
話をする
「色々と問題がありそうな部署だったな!」
「ええ!」
「何か事情を知ってそうな感じだな」
「話せば長くなるのですが」
「いいから話してくれないか?」
「はい、半年前になるのですが」
松崎総取締の同期で
宮本部長という営業部のトップ成績で
仕事も出来て部署の人から
慕われてた人が半年前に
本社の海外事業部に人事で
異動になって居なくなってから
営業部がおかしくなりだしたらしい
「宮本って!
現、宮本係長の事ですか?」
「ええ!宮本に憧れてた人間も多いが
その分宮本に対立する人間もいて」
川上が宮本係長を知っていたのか
松崎総取締に聞き