第1章 ルイ様専属騎士、参上!!
模擬戦のあともルイ様のお仕事はまだ終わらないなしく、迎えが来なかったから稽古の最後まで参加させてもらった。
それでもまだ終わってないらしく、アランさんの勧めで城内を案内してもらう事にした。
城内は外から見た通りに広くて、私が1人で歩き回ったらすぐ迷子になりそうだ。
それに、高そうなものがいっぱいで、歩いている振動だけで壊してしまいそうで緊張する。
ひょっとして、私はこのお城に場違いなんじゃないか。
隣のアランさんを見ると、このお城に溶け込んでいる気がした。
逆に私は、浮いているんじゃ…?
そう考えれば考えるほど自分が浮いているように思えてしまう。
まるで、綺麗な水彩画の上に垂らされた黒い絵の具のような…。