第1章 ルイ様専属騎士、参上!!
「えっと…初めまして」
『はっ、初めまして!!わわ、私…私は…』
「おい落ち着け」
プリンセスを前にして戸惑う事しかできないなんて…。
ルイ様の恥になっちゃう。
悔しくて涙が出そうになった。
「そんなに緊張しなくて大丈夫!」
『は、はい…。わ私は、ルイ様の守護騎士をしています。シャロット=マーティンです!』
何とか噛まずに言えてホッと息を吐く。
すると、プリンセスは驚いたように目を丸くした。
「女の子なのに守護騎士なの?」
『え…?』
女で守護騎士をやっている事は可笑しいのかな?
今までそんな事言われた事なかった。
もちろんアランさんにも、騎士団の人たちにも。
「お前、騎士に男も女も関係ないだろ」
「でも…」
アランさんの怒ったような声が聞こえて、プリンセスの戸惑う声が聞こえた。
「それに、こんなに小さいし」
『あ!私これでも一応成人はしているんですよ!!』
胸を張ってそう言えば、プリンセスだけではなくアランさんも目を丸くした。
……あれ?