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貴方に捧げた剣の誓を__【イケメン王宮】

第1章 ルイ様専属騎士、参上!!


【アランside】


ルイが連れて来たとても騎士とは思えない見た目の女。


ショートカットの跳ねた黒髪にルイの肩くらいの身長。


持っている剣が不釣り合いなぐらいに小さな体のそいつは、周りが大男だらけのこの環境に臆することなく稽古に励んでいた。


そして元々予定していた摸擬戦の事を伝えると、怯えるどころかやる気に満ち溢れた顔でソワソワとしていた。


それがあまりにも面白くて、本当に騎士になると言う事の厳しさも教えてやるついでに団の中でも大柄で隊長を任せているアレックスを当てた。


やり過ぎたかとは思ったけど、それでもそいつはケロッとして立っている。


そのまま位置につかせ二人の準備が整った事を確認する。


アレックスには全力でやれと言っておいたけど、怪我をさせたらルイに何か言われそうだな。


まあ、覚悟のない奴が騎士を名乗るのも胸糞悪いだけだが。


「始め!!!」


左手を高く挙げ合図を出せば、一直線に砂埃が舞った。


瞬きをする暇もなかった。


風によりすぐ砂埃が取り払われて現状があらわになる。


正確に喉元に突き付けられた摸擬刀。


突き付けられた本人は合図を出す前と少し体制が変わっているだけだった。










『私の勝ち』


そう呟いたのは、狂気を感じるほど楽し気に笑っているシャロットだった。
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