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貴方に捧げた剣の誓を__【イケメン王宮】

第1章 ルイ様専属騎士、参上!!


休憩を終えて、摸擬戦の組み合わせが一組ずつ発表される。


他の騎士の人たちが戦っているのが羨ましくてお爺ちゃんの剣を握りしめてソワソワしていると、アランさんと目が合った。


目を細めて控えめに笑う表情は、ルイ様とは違う意味でとても綺麗だった。


ルイ様で見慣れて感覚が鈍ったのかもしれないけど、アランさんも見た目カッコいい人の類に入るはずだ。


背ェ高いし、足長いし。


その人が笑っている顔を見る事が出来るなんてレアかもしれない。


「そこまで!じゃあ次は…シャロットとアレックス」


名前が呼ばれた!


勢いよく立ち上がれば周りから視線を集めた。


大丈夫か?なんて声も聞こえるけど、ルイ様の守護騎士を名乗れるくらいの実力はあるんだ。


一方的な展開、なんて事はないよ!多分!!


摸擬刀を掴んでアラン様の元へ駆け寄ると、もう一人大きな男の人が居た。


この人がアレックスさんかな?


大きくて、まるでクマみたいだ。


「シャロット大丈夫か?」


『はい!』


大きい相手との喧嘩の仕方ならお爺ちゃんに散々教えて貰った。


ちょっと気圧されたけど、慣れれば大丈夫。


久しぶりに人との戦いに、私は摸擬刀をしっかり握りしめた。
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