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ホワイトデー
第1章 *
「先輩」
…ぎゅ。
離さない、離れない。
「好きっスよ」
「ここ学校だぞ!…っ、俺も」
そう返事しながらぎこちない動きで抱きしめ返してくれる。
「ぶはっ!」
「あ?!な、何笑ってんだてめぇ」
ふう、惚れてるなぁ。
もういないとかあり得ないとこまできちゃった。
「お泊まり楽しみにしてください」
「あぁ」
「いっぱいしようね」
「しねーよ、バーカ」
「え、ヒドっ?!」
「……い、1回だけだからな」
「やったー!!」
「ば、バカ、声でかいんだよ」
「じゃあまた部活で」
「ん、じゃあな」
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