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ホワイトデー

第1章 *






…先輩。

俺のこの恋は初恋なんスよ?





昔から断っても断っても女の子は絶え間なくやってきて、嵐のように去っていく。



2人が想い合う。



…そんな漫画みたいなキラキラした恋愛とかアホくさいと思ってた。…フリしてたんス。





好きじゃなくたって、愛し合ってなくたって

好きと言えるしキス以上だって簡単にできた。









それが楽ならいい。

好きじゃなくてもいい。

容姿で好かれてても。

どうせ去っていくんだから、楽でいい。










…そんな考えを間違ってるって正面から壊してくれたのが先輩だったんス。






部活で主将として頑張ってる顔。

シュートを狙ってる顔。

ボールを追いかけてる顔。

悩みを真剣に聞いてくれる顔。

シバいてくる時の顔。



最近は

肩が触れ合うだけでビクッとして手を握っただけで真っ赤になる顔。

唇が触れてますます赤くなる顔。

一つになった時の恥ずかしそうな顔。

…時折見せる切ない笑顔。







もう全部が俺のものとか実感なくて。

壊しちゃいけない。

でも壊れるほど抱きしめたい。







それくらい俺の宝物なんスよ。



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