第2章 クリスマス・イヴ
「わぁ、たくさん作ってくれたんだね。いい匂い」
ユイはシャンパンをサーブし、2人は席に着く。
「いただきます」
「乾杯」
2人はシャンパンを飲みながら料理を食べ始めた。
たくさん作った料理のほとんどはノエルが平らげた。
「すごくおいしかったよ。ユイちゃんすごく料理上手だね」
「ありがとうございます。クリスマスケーキ持ってきますね」
ユイは紅茶を淹れ、ケーキを持って来た。
「クリスマスケーキはブッシュドノエルにしてみました」
ユイは食後のデザートにブッシュドノエルを作っていた。
「ノエルだから?」
ノエルはクスリと笑い、ケーキを食べた。
「これもすごくおいしいよ」
「ふふ、気に入って頂けてよかったです」
ノエルはケーキを一口分フォークですくい、ユイの口元へ運んだ。
「ねぇ、あーんして」
「えっ」
「ね、一口だけでいいから」
お願い、というノエルが可愛くてユイはクスッと笑ってしまった。
「・・・はい」
ユイはノエルの差し出したケーキをぱくっと食べた。
「ユイちゃん、ノエル食べちゃったね」
ノエルがニコッと笑う。
「恥ずかしいです、ノエルさん・・・」
「恥ずかしがってるユイちゃんも可愛いよ♪」
ユイはまた赤くなった。