第3章 クリスマスと誕生日
カーテンの隙間から朝陽が入り、ユイは目を覚ました。
横を向くと、灰色の瞳が優しく見つめていた。
「おはよう、ユイちゃん」
お互い服を着ていなくてユイは突然恥ずかしくなり真っ赤になった。
「おはようございます。もう起きてたんですね」
「うん、眠ってるユイちゃんがあまりにも可愛いからしばらく見てた」
ノエルはニッコリと笑った。
(しばらく見られてたんだ・・・恥ずかしい)
赤くなりながらも、ユイは大事なことを思い出した。
「ノエルさん・・・お誕生日、おめでとうございます」
「ありがとう。こんなに幸せなクリスマスは初めてだよ」
「・・・私もです」
「ね、今日は誕生日プレゼントもらっていい?」
「えっ・・・誕生日プレゼントって・・・」
ノエルがユイの髪を撫でながら頬にキスする。
「そしたら、きっとおなかいっぱいになるから」
「・・・わかりました」
2人はクスリと笑いながら、クリスマスの甘い時間を過ごした--