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ハリポタ

第2章 はじめましてと噛み合わない会話





ドラコの愛らしさに悶えつつ、最後の包に手を掛ける。深緑一色に、黒のリボンがシンプルに巻き付いているソレを慎重に解いて行く。

…これでセブルスかルシウスか分からなかったら、ちょっと困るんだよなぁ。マジで。本当、差出人を告げるようにしようぜ?イギリス人。

「って、めっちゃタイムリー!」

本日の買い物で杖が大量に手元に来たのは良い。可能であれば、元からそうするつもりだったし。でも問題は持ち運べるホルスター等が無いこと。

セブルスの様に、専用のペンケースならぬ杖ケースを買おうとも思ったんだけど、バタついてたしで見る余裕無かったんだよね。

しっかりとした革製の…。洋画の美人スパイが、脚にベルトしてナイフ隠し持ってる的なタイプのやつと、同じく腕に付けるタイプ。ガンホルダーみたいに肩に着けて懐に仕舞うタイプの物と、セブルスが持ってるペンケースっぽい物。

こんなに種類あるのね。正直ビックリだわ。

映画で見ると、皆ポケットとかに突っ込みっぱなしか、ルシウスやムーディみたいに杖にするかしか見て無いから、ポケットに突っ込むの折りそうで怖いし、かといって普段は手を空けておきたいし。

でも、こんなに種類を頂けるなら、困る事も無いだろう。いざと言う時以外は2本しか持ち歩かないし、残りは鞄の中で待機になる筈だからね。

いざと言う時はフル装備すれば、両手に1本。肩のホルスターに1本と、脚に1本。あと腕に1本ね。

…まぁ、腕は2本しか無い訳で、普通は2本あればどう考えても残りは“必要ない”筈なんだけどね。心配性の軽いストック癖は、こういう時に発揮するけど、それで困った事は今迄特に無いし。今回もそんな感じだろう。きっと。

ま、何はともあれこの杖ホルダーはセブルスだろうな。

鴉のホグワーツ内でのフクロウ使用許可証が一緒に入ってるし、保護者欄のサインはセブルスの名前で、許可はダンブルドアが出しているもの。

…いつから保護者になったのセブたん。何だかもう着いていけないよ、若干。





さて、お礼の手紙は明日にして。部屋をもう1度捜索するとしよう。

夜は長い。過保護な見張りも居ないし、久し振りに1日歩き回って疲れはあるし、眠気もそこそこある。けれど、確実に眠りにつく事は出来ない筈だから。





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