第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
戻られたら戻られたで
『もう大丈夫って
お母さんに見せたかったのに
ガクガクにさせられたから
キッチン行けない!』
なーんとなく、ね?
『…持って来て?ね?
食べさせてー?』
「煽ってるの?
リンゴよりウサちゃんな
姫凪ちゃん?」
そうだよ?煽りたくなっちゃうんだよ?
頬を撫でられた指を
パクンと食べて
『お、お勉強のお誘いだもん…
徹センセ?』
ペロペロと舐めてみせる
「スリルくせになったの?
オレのウサちゃん
…待ってなよ、今度こそ
オレを、ね?」
指を口から引き抜いて
その代わりに
甘いキスをひとつ落として
徹が部屋を出て行った
新しい事だらけで
幸せと不安が表裏一体な
関係だったけど
幸せになれると
信じてた
だって愛し合ってる
気持ちはしっかり結ばれているから
揺れても手を離さないで居たら
きっと引き合って
惹かれ合える
そう思ってた