第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
徹は私のヤキモチを
こんなに優しく諭してくれてるのにって
『ん…ごめん…なさい…』
反省しなきゃと
小さく呟くも
あと一つ引っかかるモヤは
完全に晴れてくれなくて
「姫凪?
納得してない?」
それを徹が見逃すわけなくて…
「言いなよ?
オレのなにを姫凪は
不安に思ってるのかな?」
言って良いの?
『モヤモヤしたのは
その子達と
元カノと…それに…』
チラリと徹を見上げると
「それに?
他に何が気になるのさ?」
キョトンと首を傾げる徹
何がって?
何がってー!
『それに…私は…
徹のお宝みたいな…
魅惑のボディはしてないしね!』
アレは徹の大事なモノじゃないの!?
「お宝??
なにそれ??
魅惑のボディ?」
な、なんですと!?
言えと?
私のコンプレックスを晒せ、と?!
『オッパイがイッパイ…』
私に無いものしかなくて
悔しかった記憶が
ぶわりと蘇って来る
「はい?」
『惚けてもダメだからね!
私見たんだから!
中身はとてもじゃないけど
勝てるものではありませんでしたよ!』
「姫凪!?」
私の声に見る見る顔が焦り出す徹