第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「そ、お兄ちゃんが
姫凪をどう思ってるのかな〜?
とか知りたくねぇ?」
知りたい!けど…
知りたくない……様な…
だって…私は妹だし…
それに…お兄ちゃん彼女居た事も
あったし…
今ももしかしたら……それは嫌!!
「おいお〜い?
なんか悪い方ばっかに
偏って来てねぇ?」
『だって……』
どう考えても
良い方向には思考が行かない
「軌道修正してやるよ?
ここまだ寒いし続きは部室で、な?」
軌道修正?!
って事は?もしかして?
もしかしたらがあるとか?!
一気に顔に集まる熱が
妄想を運んで来て
頭がクラクラする
「可愛い…顔すんなって…
協力したくなくなるだろうが…
つまみ食い、オッケー?」
お兄ちゃんみたいな
物言いで笑った松川さんが
唇の端にキスを落とす
『んなぁ……っ!』
「行くぞ〜?」
着いて行って良いのかな?
なんか実は怪しいとか?!
「味方だってば?な?」
味方…か……
なんか嬉しい、な。
お兄ちゃんの事も
もっと知りたい
もしかしたらを夢みたい…
コクリと頷くと
松川さんの手が肩に回る