第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
バタバタと階段を駆け上がり
屋上のドアを開けると
二人は居た
見つかった……けど
見つけなきゃ良かった、かも。
姫凪はまっつんに
抱き締められていた
まっつんは姫凪の頭を
優しく撫でてて
姫凪は無抵抗で。
まっつんの顔が姫凪に
近付いてくる
キス…した、の?
力が抜けていく姫凪の身体を
まっつんが抱きとめて
何か耳元で囁いた
しばらく考えた後
姫凪は赤い顔で頷いて
まっつんは姫凪の
肩を抱いてこっちに向かって来る
何処に連れて行く、のさ?
連れて行くな………!
オレから離れるなよ!
「姫凪!」
オレの声に二人は顔を上げる
『おに…ちゃ…?』
まだボーッとして
力が入ってない姫凪
「どうした〜?及川?」
まっつんの声に我に返る