第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
走り去った姫凪を見つめるオレに
まっつんが口を開く
「姫凪って
可愛いな〜…久々に
本気になりそ〜」
本気とか当たり前だから。
弄ぶつもりなら許さないよ?
「及川さんの妹だからね!
てゆっか!ピュアッピュアなんだから
あんまり悪い遊び教えないでね!」
釘をさすだけにしなきゃ
まっつんはこう見えて鋭いから…
隙を見せちゃダメだ。
「へー…及川必死〜
ま、大切な妹だから、かな〜?」
姫凪がプレゼントに付けた
手作りクッキーを口に
放り込むまっつん
食べられて行く
クッキーが姫凪に見えるとか
どうかしてるよね。
ヘンだよね。オレ。
昼休み学食に2人の姿はない
どこで昼を食べてんだろ。
気になってしかたないし!
姫凪…どこ……?
「及川ー、松川知らね?
用事あんだけど?」
岩ちゃんの声に振り向き
「及川さんが探してきてあげる!」
恩着せがましく言って
その場を去る
何をやってンだろう。
目の前に出された口実に食いて
姫凪を探せる事を
喜んでる
中庭、部室…
二人は居ない
後は…屋上?