第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「うっさい!
オコチャマか!!
明日はもっと赤くしたるからなーぁ!」
『な…?!』
「キャンセルは聞かんで!
約束したやろ!
嘘つきはドロボーの始まりやで!
ほなな!」
耳まで赤いの見られへんのは
良かったけど
こんな赤くなる程
本気なん伝わらへんのは
やっぱりツイてへんねやろな
走って姫凪の家から遠ざかって
「アカン…絶対寝られへん…俺が。」
ため息とボヤキを一つ。
家に着いたあと
”オヤスミ”と一言来たLINEに返した後も
全然眠くならへん
寝返りの嵐の中
時々香る姫凪の香りに
硬くなってしまう自身。
「姫凪…!」
なーんもさせて貰ってないのに
俺の妄想力ヤバない?