第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
オカンがスッピン見られたないけど
急がなアカンって
朝ゴミ出ししてる姿と重なって
思わず吹き出してしまう
『侑がイキナリ来るからやん!
来る言うてくれてたら…
もうちょいマシなカッコしてたわ!』
目だけしか見えへんのに
焦ってるのもろ分かりな顔を
プイッと逸らす
アカンって…
どこまで可愛ええ事するん?
「姫凪…」
『なんやの…ん?!…キャッ!!』
「なぁ?これ外してや?
こんなんせんでも…な?」
肩を抱き寄せ
耳にかかる紐に指をかける
『へ?イヤ…』
「俺も嫌や。
チャント顔見たいもん」
『あか、ん…』
あ~ホンマ…
アカンのはお前やっちゅーねん