第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「サクラの部屋電気消えとるな
もう寝とん?
コッソリ出といで?姫凪」
〈や、やっぱり!
なんか声近過ぎる思ってん!〉
姫凪の声が
家の中と携帯から漏れて
それもヤッパリ可愛くて
「大きい声出すなや
サクラ起きてまうやんけ
文句チャント聞いたるから
早く出といで?
な?せっかくやから
顔見せてくれや」
笑いが溢れてしまう
〈そんなんイキナリ言われても
適当なカッコやし!
それに…!髪の毛も…!〉
「エエよ、そんなん。
どないなってても可愛エエって
なぁ?おとなしくマテ出来てるまに来いや
それとも木ぃつたって侵入されたいん?」