第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
姫凪だって
従姉妹と言え
女を部屋に入れンのは嫌がるだろうし
易易と侵入させるわけには行かねぇだろ?
いつもと違う俺の態度に
明らかに気分を害したマコが
俺の隣に来て服の裾を握り
「テツロー…いつもみたいに
甘えさせて…ね?
…ご褒美あげるから」
唇を尖らせる
全くどこで覚えたんだか
マセガキめが。
「へいへい。
乳育てて出直してきなさーい
早く帰らねぇと
お前のパンツ売り飛ばすぞー
マセガキ」
ケラケラ笑って
ゴツンと頭突きを食らわせると
「もう!バカテツロー!
今度夜這いしてやるー!」
べーっ!と舌を出して
キッチンを出て行く
本当ガキだよな
夜這いなんか出来るかよ
ナリ以外オコチャマなんだから。