• テキストサイズ

僕の笑顔の元

第1章 小さな村のサーカス


sideみこと

今日はやけに外が騒がしい。
なんだろう?でも、自分には関係ないか

楽しそうな声と聞いたこともないメロディーが
地下深くまで届いてくる。それなりの音量なのだろう

人間とは不思議なものだ。
気になると言ったり、気にならないと言ったり

『面倒くさい..........』
そう思ってしまった。

ふと、上が揺れたような気がした。
初めは気のせいかと思ったが、そうではない。

パラパラと石が上から降ってくる。
やはり揺れている。

気になって耳を傾けると、先程の音とは
似ても似つかない音が流れている。

地響きに続き、悲鳴が聞こえてくる。
何かいる。村人が僕以外の何かに怯えている。

誰もここには来ない。
誰も出してはくれない。
きっと村人は僕を忘れ別の場所で過ごす。

このまま、忘れ去られていくのが運命。
重く下がる瞼に抵抗することなく闇に交じる。















その時少女には──────
摩訶不思議な曲が聞こえていた。
/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp