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進撃の巨人/短編集

第1章 プライドが許してくれない


「ん…」
微かな声を立てて俺はゆっくりと瞼を開けた。彼女がすぐ傍にいてくれた。
「リヴァイ兵長」
「リーナ…」
「まだ五時くらいだし、もう少し寝てても大丈夫よ」
彼女は微笑んでいてそう言ってくれた。その笑顔はいつまでも眩しい、もう目が開けていられないほどだ。
「ああ…そういえばリーナ、俺、夢を見たんだ」
「どんな夢?」
「そうだな…昔のことだ、調査兵団に入ったばっかの頃の。お前が俺に憎々しい視線を送り続けてたあの頃な」
「やめてよ…そんなの覚えてなくていいから」
恥ずかしいからか、彼女は俺に背を向けて俯いた。それもまた愛しくてたまらなかった。
後ろからその華奢な体を抱きしめて彼女の耳元で囁く。
「で、覚えてるか、お前が俺に口付けられて真っ赤になってて…」
「やめて!!!」
「お前、本当可愛くてたまんねぇな」
そう呟いて、彼女の顎を掴んで自分へと向かせ、その唇を奪う。
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