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短編集

第1章 キスの意味(大和夢)




「お兄さん…が好きで好きでしょうがないみたい…」
『…っ!』

言ったあとに顔を逸らす。
大和さんの顔が赤い。改まって言われるとこっちも恥ずかしい。

「は…?」
『…、す、すき…です』
「………」

私から離れた大和さんが手で顔を覆う。
プルプル震えているようにも見える。

『な、なんで黙るの』
「お兄さんニヤけてるから顔見ないで」

つまり嬉しいって意味かな。
大和さんには言わないけど、こう言うところが可愛い。
そう思っていると、悪戯心が芽生える。

『大和さん』
「何よ」
『だいすき』
「…!?」

大和さんに抱きつく。抱きつくと言うより密着…?
結構際どい気がするけど、ここには大和さん以外誰もいないからいいや。

「それはまずいって!」
『えっ?…ぁ』

何か固いものが当たっている。
それは大和さんの中心にあるもの。

『え、これってつまり…その…』

大和さんが言いにくそうに顔を掻いている。
どう言う状況なのかはさすがに私でもわかる。

「…が、欲しいって思ってるの、こう言う…意味だからさ、引いて欲しくなかったんだけど…」
『大丈夫だよ。私は』

生理現象なんだから。
それに…私で興奮してくれる人に出会えた。
それだけで十分だった。

「シていいの?」
『え?』
「お兄さん生殺しなんだけど」
『ご、ごめん…私…』

密着した体を離す。
生殺しってやっぱりそう言う意味で…。

「なんてな、お前さんのこと大事にしたいし無理にとは言わないさ」









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