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短編集

第1章 キスの意味(大和夢)


連載設定のパラレルです。
ちょっと下品です。

私と大和さんが付き合うようになって約2ヶ月が経った。
もちろん、公認ではないしマスコミに知られたらとてもよくない。
私もだけど、IDOLiSH7の方も忙しくしばらく顔を合わせていない。

『私が寂しいみたいじゃない』
「私が、なんだって?」

後ろから声がし、振り返るとそこには大和さんがいる。
寂しいのは事実だったけど、大和さんの笑顔を見たらそんなことは忘れてしまい自然と笑みが溢れる。

「ほーらそんな可愛い顔しない」
『し、してない!』

メンバーの寮に行くのは問題だけど、私の家ならまた話は別。
自由に入れるように大和さんに合鍵を渡していた。
でも物音を立てないで来るのはどうにかしてほしい。

『きょ、今日オフなの…?』
「お前さんがオフだって聞いてここに来たら案の定いたから」
『いなかったらどうする気だったの』
「帰って来るまで待ってるつもりだった」

そう言われて何故か恥ずかしくなった。
だって、私がいなかったら大和さんが一人で私の家にいるって事だし…。

「何考えてた?怒らないから言ってみ?」
『私がいなかったら…帰って来たら出迎えてくれるって事で…その、一人じゃなくて済むから…えっと…』
「お前さん可愛いことばっかり言うのな」
『か、可愛くなんか…っ!?』

大和さんの唇が私の唇に触れる。
触れるだけのキス。
恥ずかしくて顔なんて見れない。

「可愛い」
『うっ…』
「こっち見て」
『う、うん…』
「もっとしたいんだけど」

その言葉に私の体は強張る。
さっきのだけじゃ足りないってこと…?
耳や喉、首筋に唇を寄せる。
もどかしくてくすぐったい。

『んっ…や、大和…さ』
「ん?」

首筋に顔を埋めた大和さんが私に目をやる。
上目遣いされてるみたいでなんか…こう来るものがあるような。

『どうか、したの?』
「甘えたい気分」
『で、でも急にキス、なんか…』
「、キスする場所の意味知ってるか?」

恋愛に疎い私がそんなことを知るはずがない。
私は横に首を振る。

「耳は誘惑…喉は欲求…首は執着…この意味わかる?」
『え、えっと…』

意味が分かりたくない。
だってそれは…大和さんが私を欲しがってるって意味で…。

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