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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【ココロトカラダ 2】






「ふぅん、

キレーだね。傷ひとつないし」



「……」



「おいで?」







優しい笑顔なのに、


ゾクリとした









呼ばれるままに、
大野さんの正面に立つ







下から見上げられ、


視線がぶつかると



慣れない状況に、
羞恥心が沸き上がった




大野さんの指先が、胸元に伸びる




冷たい感触が肌に伝わり、撫でるように滑らせた





「っつ…、」





鈍い痛みと同時に、


立てた爪が、
浅く肌を引き裂き、血を滲ませた







「こうしてさぁ?

汚されてくんだよ」






ジワジワと痛みが伝わり、





なのに、

石にでもなったみたいに




動けなかった








腰に手が触れ、
引き寄せられる身体


黙って、大野さんの動きを目で追うと




痛む傷痕に顔を埋め、
それを辿るように舐めた






「血の味がすんね(笑)」



「そりゃ…っ///」

「痛い?」

「…大丈夫です」

「だよねぇ」








……傷痕が疼く



大した傷じゃなくても、
舐められたせいで滲みたのか……





「このくらいで痛がってたら仕事になんないよ」






そう言って、
自分の唇を舐める様は、

男なのに、恐ろしく妖艶で





ザワザワと鼓動が波打つ







「あれ…?

潤くん?」






正直、恐怖のが勝ってるよ




そのせいに決まってる







「もしかしてカンジた?

痛いの好きなの?」

「違っ!」






そんなワケない……



反応する自分の身体を、直視出来なかった









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