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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【ココロトカラダ 1】




ニコリと笑う大野さんは……



俺とは裏腹に、

"何してもらおっかな~"なんて楽しげに呟いて

意味深にジャケットを脱いだ







「テスト…って、

何するんですか?」






自然と上擦る声


速まる鼓動


自分で意識してる以上に緊張してる




頭を巡るのは、
この店で見た場面ばかりで……



やっぱ、アンナコト、
させられるんだよな……






オトコとは経験ないし……

正直、どうしていいかわからない






「じゃ…とりあえずさ」






ソファーにドカッと腰を降ろし、膝の上で手を組むと、

前のめりな姿勢で俺に向き合う




思わず、ゴクンと唾を飲んだ





「カラダ…

見せてよ」






笑顔のまま、
真っ直ぐに見据え……



ただ、
俺を待ってる






「は、い…」






身体を見せるくらいで、戸惑ってどうすんだ……



着ていたジャケットを脱ぎ


勢い良くシャツを、首から引き抜いた




上半身だけ裸になり、
大野さんの顔を窺う






「ナニしてんの?

全部だよ。

商売道具なんだから、チェックしねぇと」





表情を崩さないまま、
軽く放たれた言葉に、もう一度息を飲む









翔は……


背負ってきた闇を


この場所で、どんな風に感じてきたんだろう







此処で、何に縋っていたのか


何を求めてきたのか







俺も此処にいれば

幾らかはわかってあげられるだろうか







カチャカチャと金属音を響かせ、
ベルトを外し、ジーンズを緩めた



グイッと引き下ろすと、ボクサーパンツ1枚だけで



外気に晒された肌が、ヒヤリとする





何も言わないのに、
射るような眼差しは、俺を追い詰めて



覚悟するしかないと、
下着を掴んだ指先に力を込めた







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