第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈
【轍 2】
でも、正直
興味あんだよね
彼みたいに綺麗で純粋な子が、どんな風に堕ちてくのか
……ユウさん、
頂点にいた貴方は、
こうして支配する事で、
虚しさを埋めていたのかな……
こんなちっぽけな世界の片隅
澱んだこの裏の世界で、
それでも、生きてくしかないから……
"孤独"を紛らわせて
ひと時の夢を見る
俺を、求めてくれるひともいるんだって……
そうすることで、生を実感してる
それが、ただの玩具だって、残忍に扱われたとしても……
人扱いされないのにね。矛盾してるよ
俺を頼って、
君は此処に来たんだ
翔くん……
俺だってね、
寂しくなること、あるんだよ
灰皿に煙草を押し付け、
彼の顔を覗き込んだ
噛み締めた唇と、逸らさない瞳に
口端で笑って見せる
「とりあえず、
テストしてみないとねぇ」
強がった瞳に、明らかな緊張の色が見えた……
.