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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【Shout at the Devil 2】





聞き違うわけがない



誰もが同時に声の方を向いて、



押さえつけられた力が緩み、ゴホゴホと咳き込んだ







肩を上下しながら、



驚いた翔の顔




そして、

怒りと切なさが入り混じったような表情になる





ドクンドクンと上がる心拍数



罪の意識が一気に込み上げた





ぶつかる視線が、ただ怖くて


固まったまま、何も言えない







「潤…何してる?」






見下ろす翔の視線が痛くて、痛くて……



頭は真っ白になるし、


口ん中はカラカラで、何も言葉は出やしない







「……帰るぞ」







身体を折り曲げた翔が、


俺に掌を差し出す





途端に甦る感覚











"僕と一緒に来る?


おいで……"









堪えてた全てが


途端に溢れ出した






まるで、静寂のように








……そうだよ



俺はただ、



ずっとずっと、
この手を離したくないだけで……






震える右手を伸ばし、


翔の掌と重なりかけた瞬間









「なに…言ってんの」







響いた低く冷たい声に





動きを止めた









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