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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【夜に眠れぬ 4】





繁華街を抜けたそこは



一見、高級クラブに見える重厚感のある建物



黒服の立つ入り口の向こうに



赤い絨毯が流れるように続いていて……






車から降り、

慣れたその場所に脚を踏み入れる



頭を深く下げた黒服に振り向きもせず、



足早に奥へと急いだ








賑やかなフロア


見覚えある面々


ダウンライトに浮かぶ駆け引き



空間そのものが、
怪しげな雰囲気を醸し出す





視界に入ったベテランの黒服に、
智くん…オーナーの居場所を訪ねた





思い通りのその場所に

心臓を鷲掴みにされたように

一気に鼓動が速まった






潤から感じた智くんの香水の香り


距離を置いた態度も、


智くんの意味深な言葉も





全てが正しいなら

此処に行き着く






どうか……お願いだから……


祈るようにドアに手を掛けた




ギャラリーの見守るステージ


異質を放つスポットライトに浮かび上がるのは……








「っ…潤っ!!!」







名前を叫んだと同時に



人の群れを掻き分け



夢中で、駆け寄った









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