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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【夜に眠れぬ 3】






新人だと間違われて以来、


この部屋に脚を踏み入れたのは初めてだ




あの時は、第三者で




観賞する客と同じに眺めてるだけだった





なのに……




薄暗い部屋の中




スポットライトを浴びるのは……





紛れもなく"俺"で……





好奇の眼差し



足の先から、髪の毛一筋まで……



全てを嘗めるように、品定めされる






スーツを着たまま、後ろ手を縛られ、



無機質な床に転がされてた







欲にまみれた幾つもの瞳に蔑まれながら、


次々と飛び交う数字を、黙って聞くしかなくて……






自然と震える身体も、



怯える心も



溢れる涙も






きっと、この変態共を煽るだけだ













視界に入った正面のソファーには、


デカイ石を付けた、
いかにも金持ちそうなオッサンが、


大野さんと愉しそうに笑ってる




大野さんは、プレゼンでもするように、


時折、妖しげな眼差しを俺に向けた






そして、

とんでもない金額が、

空言みたいに聞こえてきて





無力な俺に、

何人もの人影が近付いてきた









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