第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈
【夜に眠れぬ 1】
その日は、仕事にも集中出来なくて
押し迫る夜に
不安を拭い去る事が出来ない
行かなければならない
だけど……
知ってしまう恐怖が、脚を竦ませ
時間ばかりが過ぎて行く
潤と、智くんがふたりで会ってる?
"面白いこと"
"夜に"
"あの店で"
すべてを繋げたら、
いい事なんて、あるわけがなくて……
恐怖はもちろんだけど、
もしかしたら想像より遥かに、
取り返しのつかないことが起きようとしているのかも知れない
そう思い始めたら、
喪う恐怖をも上回って
急がないとならない事だけは確かだったから、
鞄を引ったくるように手にして、オフィスを飛び出した
カウントダウンは始まっていた
天国か地獄か
違う
天国なんて、
存在しやしない
ギリギリのとこで生きてんだ
ただ今に、
縋りつくだけ
.