• テキストサイズ

DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【Endless Game】




仕事をしてる時は、
気を紛らわす事も出来たから


ギリギリまで残業して、
潤を避けるように、深夜に帰るようにしてた





だけど……


その潤自身も、
帰りが遅いとわかって



自分で避けときながら、
自分がされると、妙に裏切られた気がして……



勝手だとわかっていながら、
どうしようもなくて、雅紀に縋った




飲まずにはいられないし
ひとりで飲んでたら孤独を思い知らされて……


眠ってしまえば闇に引きずり込まれそうで……







雅紀と別れて、家に帰っても


気配のない部屋は、潤の不在を知らせる





わかってたのに、


どうしようもない恐怖が身体を埋める









冷えたビールを冷蔵庫から取り出し


クビグビと音を立てて飲んだ


口端から溢れる液体も無視して、ただひたすら傾ける




カウンターに寄り掛かり、


ひと缶開けた時だった








ガチャガチャと響く金属音に




思わず動きを止める



近付く足音と軋む廊下




一瞬、躊躇うように人影は立ち止まり




不自然な間を開けて、ドアが開いた




淡いダウンライトに浮かぶ潤の姿






「……おかえり。遅いんだな……」

「ああ」





少し前なら、

門限破っただの、飲み過ぎだの言い合いしてたのに……



そんなことさえ、

懐かしく思ってしまう







俺の前を横切り、



冷蔵庫を開ける潤









ふと感じた違和感







……なんで?







ペットボトルを傾ける潤を、呆然と見つめる




気のせいなんかじゃない




間違えるわけない









確かに、


あの人の匂いがした









.
/ 168ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp