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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【ドミノ】





通された個室


初めて脚を踏み入れた部屋は、
カラオケボックスのような家具の配置で


2人掛けのソファーと、
ガラスのローテーブルが置かれてた


だけど…
天井から流れるように仕切られた、赤紫の布の隙間からは…ベッドが存在してる




「座ったら?」




先にソファーに座った智さんが、にっこりと微笑む

身体を強張らせたまま、とりあえず隣に座ったけど


"新人研修"だなんて






「潤くんさ?
オトコはまだ知らないだろうけど…

オンナノコは知ってるよね?」

「あ、はい」

「そか。じゃ、わかるか」

「え…?」

「ココじゃ、オンナノコ側になると思うよ。
だから、彼女みたいに甘えたり声出して、誘う練習しなくちゃね」





人差し指をネクタイに差し込み緩めると

抜き取らないまま、
ジャケットだけを脱いだ

隣に座る俺を、
色づいた眼差しで見つめる




「ちゃんと見てなよ。
そんで感じて?」




日焼けした男らしい骨張った手が、
俺のネクタイに伸び、ゆっくりと解かれた

シャツのボタンが弾かれ、胸元が露になる


言われた通りに、
智さんの指の動きを目で追うけど

余りの恥ずかしさに目を反らしたくなる

今まで俺が、女の子にしてたことをされるんだから……




胸の突起を舌先で舐められ、
音を立てながら、キスが繰り返される




「潤くん…エロいね。
もう堅くなってきてるよ」



ファスナーも下ろさぬまま、からかうみたいに撫でるだけで……
胸元や首筋ばかりを愛撫する


いくら緊張してたって、
与えられる刺激に、身体は反応してしまう





「キモチイイ?
んじゃさ…?自分でシて、俺を誘ってよ」

「自分で…?」

「そ。"俺の"まだ、ソノ気になってないからさ」





そんなの…
誰かに見せたことないし

人に見せるようなモンじゃないだろ




躊躇する俺を、今まで見たことのないような

智さんの冷ややかな視線が刺さる



「翔くんのためなんじゃなかったの?
この世界のこと、知りたいんだよね?」



そうだよ。知りたい



ずっと一緒にいたのに
翔は俺だけじゃダメだったんだろ?

この世界に、縋る理由があるんだよな

グッと唇を噛み締め
自らスラックスに手を掛けた






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