第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈
【君がいるから】
駐車場に車を停めたまま、
スマホをジッと見つめてた
"また、相談していいか?"
しょーちゃんの、
眉を下げた、ちょっと切ない顔が頭に過る
友達なら当然だし、
潤くんのことが心配なのも、嘘じゃない
だけど…
いろんなことを考えたら、
俺らは会わない方がいいのかも知れない
それでも、放ってはおけないし……
関係ない話じゃないから……
胸の奥の支えや迷いは、もちろん存在してた
きっと、和を傷つけてる
もう、過去に振り回されるのは嫌だってわかるよ
アイツは優しいから、
自分より、きっと俺の心配をしてくれてる
ちゃんとわかるから
大丈夫だから、赦してって……
俺は甘えてしまうんだ
"いいよ。
相談くらい乗るから"
返信してから、
ポケットに押し込むと
キーを抜き取り、車を降りた
見上げた俺らの部屋は
いつも通りに明かりを灯してて
きゅうっと胸を締め付けられる
俺の帰る場所は
やっぱり此処だけだって思うから
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