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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【思惑】




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BARスペースのカウンター奥


そこだけ別空間のように高くなっていて



ダウンライトに照らされたアンティークソファーは、存在感を醸し出す





VIP用の"待合室"は



BAR全体がよく見渡せる




黒服の顔、姿を、
しっかり吟味出来るから


好みのコマを選んだら、次のステージへ進む







メニュー表のような、革表紙の中身は


嘘かホントかわからない名前と顔写真


綺麗なオトコとオンナでいっぱいだ







「お決まりになりましたか?」





ニッコリと営業用の笑顔を浮かべる


月に数回訪れる常連客は


テレビでもよくお目に掛かる経済界の重鎮だ



コンナトコにいるのがマスコミにでもバレたら、

大変な騒ぎになるだろうね……



まぁ…、揉み消すのは簡単か






「サトシほどのヤツはいないね」

「そんなことないですよ」

「確かに綺麗な子はたくさんいるけど…


私を煽るような、そうだな、気が強くて…」






要求を頭に浮かべながら



思わず笑みが零れた







「いますよ。

条件ピッタリの、
とっておきの綺麗な子が…」






綺麗で純粋で
気高くて……



大人の傲慢さを知らない



思わず汚したくなる


自分だけのものにしたくなるような子が









翔くんがずっと、

大切にしてきた子だもんね









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