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MHA短編

第7章 再会(轟 焦凍)


「ちょっと長くなるけど聞いてくれるか?」

私はコクコク、頷いた。
すると轟くんは少しだけ
目を細めて少し笑って私を見たけど
話し出すと同時に下を向いてしまった。

「ずっと、高校の時から
が好きだったんだ」

「会ったら言おうと思ってたけど、
お前にはなかなか会えねぇし、
現場も被らねぇし、
連絡先も知らねえ…」

「卒業してからの5年間ずっとずっと
外に出る度探してたんだ、
のこと。」

「昨日の同窓会の誘いが来た時、
行けばに会えるって思った。
正直来るかどうか分かんねぇのに
会えるって可能性だけで
舞い上がったりもした。
そしたら本当にお前が居て、
しかも隣の席で、
すんげぇあの時間が幸せだった」

「でも、お前は俺のことなんか気にせず
馬鹿みたいに飲んで、潰れて…」

「周りは知ってたんだと。
俺がのこと好きだって。
だから周りに言われて
俺が潰れたを送ることに
なったんだが、家知らねぇし、
仕方なく俺の家に連れてきた」

「家に着いてもは寝てたから
正直、このまま無理矢理にでも
既成事実作ることを考えたが、
それはクソ親父みたいで嫌だしな…。
安心してくれ、抱き締める以外は
何もしてねぇから」

「でも、正直そうしてでも
お前と一緒になりたいくらいに
好きなんだ、ほんと、
どうしようもないくらい」

「ずっと高校の時に
に告白しとけば
良かったって何度も思った。
と会えなかった5年間、
ずっと世界がモノクロみたいで
本当に辛かった」

「家に連れてきて、勝手にお前の事
抱き締めて寝た事、悪ぃとは思ってる」

「すまなかった……でも……??」

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