第7章 再会(轟 焦凍)
そこからはみんな各々移動していたけど
私は壁際の席で轟くんに
退いてもらってまで
席を移動するのも、
という遠慮の気持ちと
自ら轟くんの隣から離れたくない
気持ちがあってそのままで居た。
轟くんも移動しないため
ずっと同じ席に2人で
座っていて、
前の席に交代でみんなが来て
話をしても、
私は隣の轟くんに意識が持っていかれ
ずっと緊張してしまい
落ち着かなくて
いつもより早いペースで
お酒を飲んでしまった。
おかげでお開きする頃には潰れてしまい
誰かに抱えられる感覚がしたが
目を開けることすら出来なかった。
目が覚めると目の前に誰か居て
離れてその人を確認したくても
相手の腕に絡まれていて
身動きが取れなかった。
確認できる範囲で自分の
状態を確認したが
ちゃんと服は着てて
少し安心。
まさか自分がドラマみたいに
起きたら知らない所に居てましたー
なんてなるなんて思ってなくて
だいぶパニック。
この目の前の人誰!?
自分のベッドじゃないのは確か。
つまり、ここどこ!?