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MHA短編

第7章 再会(轟 焦凍)


「「「かんぱーい!!!」」」

雄英を卒業しから5年が経ち、
切島くんと三奈が幹事になって
ラウンジレストランを貸切にして
1-Aで同窓会をすることになった。

みんな、ヒーロー活動で忙しいはずだが
結構な人数が集まり、
その中でも、特に忙しいであろう
緑谷くんや、爆豪くん、轟くんが
居るだけで奇跡なのに、
私の隣には轟くんが座っていて、
これ以上にない幸せを味わっていた。

彼とは学生時代に特別仲がいいって
理由でもなかったし、なんなら
連絡先だって今も知らない。

ヒーロー活動の現場でも会わなかったから
私はテレビで轟くんを観ていたけど
本当に直接会うのは卒業式ぶりで、
あの時から私は轟くんが好きな人だが
彼からすれば私は
高校の同期の1人に過ぎないだろう。

って改めて自分で考えると寂しくなるけど
これは事実なんだし、今日くらいは
隣に座れた事に幸せを感じさせてもらっても
罰は当たらないと思う。


そんな幸せな気持ちに浸って
お酒とご飯と会話を楽しんでいると
緑谷くんが急に立ち上がって
お茶子ちゃんの手を握って
立たせてリードして
みんなから見える位置に2人で立った。

急なことに驚いてみんな
2人を見つめるしか出来なくて
賑やかだったのが嘘みたいに
静かになると緑谷くんは口を開いた。

「急にごめんね、でもどうしても
報告したいことがあって…」

「僕、緑谷出久と麗日お茶子は
昨日、入籍しました!!」



え、

「「「えーーーーーーー!!!!?!?!?」」」

いつから付き合ってたの!?とか
おいおい、マジかよ!とか
式はいつ!?とか
爆豪くんは「デクに先越された!!」とか

各々言ってたけど切島くんの
「緑谷ー!麗日ー!!せーーのっ!」
の号令でみんなで
「おめでとー!!」って祝福した。

余りの声の大きさに入籍発表した
2人は驚きながら照れていたけど、
その2人の照れた顔が似ていて、
とても幸せそうだった。


隣の轟くんを盗み見ると、
轟くんも「緑谷、良かったな」って言って
微笑みながら、少し羨ましそうな顔にも見えた。

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