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MHA短編

第6章 猫耳と轟焦凍


洗面所の鏡の前で猫耳を触りながら
早く治れと呪文のように言っていた…
家に帰ってきてから40分程経ったが
一向に治る気配はない…

「早くしないと焦凍が来る〜!!!」

なんて言っているとガチャリと
鍵の開く音が聞こえた。

「え!?早くない!?待って!待ってー!」

急いで私は従姉妹に借りた帽子を
被って洗面所を出た。

「待ってってなんだ…?
てかその帽子どうした…?」

「いや〜さっきまで従姉妹の家に
遊びに行っててさ〜!それでね!
従姉妹が私に!ってこの帽子くれてね〜
どう?似合ってる〜?」

「うん、似合ってる」

咄嗟に思いついた言葉を並べて
帽子被ってることを不審がられないように
したけどこれからどうしたものか…

「家なんだから帽子脱いだらどうだ?」

「え!あ、うん、そうなんだけど〜
あ!私ちょーっとお風呂入って来ていい!?
陸くんと遊んで汗掻いちゃってさ〜!」

「一緒に入るか?」

「結構です!!」


と行って風呂場に駆け込んだ。
帽子を取るもまだ猫耳はそのまま…
汗掻いたのは本当の事だから
髪と身体を洗い外に出て
頭にはタオルを巻いた。

(よし!この状態なら頭隠れるし怪しまれない!)

我ながら良い作戦と思った…が

お風呂から上がり
髪を乾かさず過ごしていると

「おい…髪、乾かさないと風邪引くぞ…」

「え…!?」

と言って焦凍に頭に巻いていたタオルを
取られてしまった。

一瞬もしかしたらもう治ってるかも
しれないと思ったが

「なんだ…?耳…?」

と言う焦凍の言葉に希望は崩れて言った。
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