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【進撃の巨人】狙われる盗賊【山奥組+マルセル】

第3章 盗賊に狙われる戦士


『………………。』

カラカラと荷車を押す憲兵団を屋根の上からじっと見つめる。
それを見つめていると、ふと不審に思った。

いつもは身につけていないローブを着用し、壁内の中でありながらも立体機動装置をつけている。

いつもと違う様子に疑問を持ちながらも時間が無いため実行にうつす。

『(まずは……)』

荷車を押している憲兵の一人に短剣を投げつける。
見事ボンベに命中して憲兵は驚いた様子である。
そのすきを逃さずに飛び蹴りをくらわす。
吹き飛ばされた憲兵だが、スグに体制を立て直す。

残りの憲兵は立体機動装置を使い屋根の上へと避難する。

それを確認するとネリアは荷車に手を出そうとするもさっき蹴り上げた憲兵が掴みにかかる。

だが、それも察したかのように懐へ入り込み力を利用し投げつける。

「ぐっ……!!!」

背中を打ち付けられ声を上げるもまた起き上がる。

もう一度蹴りを入れようとするも後ろから銃声の音が響く。
『(……銃を隠していたのか!!)』

急いで体制を立て直すも弾の起動はネリアを横切り荷車に積んである荷物に当たるのだった。

『(外した???)』

不思議に思いながらも好都合かのようにまだ近くにいた憲兵に襲いかかろうとするも、身体に異変を感じる。

『(何?眠気が……!!!)』

思わず荷車を見つめる。そこから煙が溢れており丁度ネリアの周りを覆い尽くす。

『……!!!』

急いで離れようとするのも、もう遅く体全体に煙が充満する。

それでも走ろうとするも憲兵の一人に取り押さえられる。
もがこうとするが、力が入らずましてや押さえつけられているため見動けが取れなかった。

『(……初めから私を捕まえるための作戦か……)』

取り押さえられているにも関わらず冷静に判断する。

そして上から聞こえた声にゾクリと身体を震わせた。

「よお。久しぶりだな。」

『っ……!!!』

「おっと!動くなよ?…と言ってももう動けねぇか。」

徐々に意識が遠抜くのを感じていく。
目の先から見えるのは背中をさすりながら起き上がる金髪の巨漢と、火縄銃を片手で持ちながら近寄ってくる黒髪長身の男であった。
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