第6章 梅酒のんでやる!
コップにとぷとぷとお酒をつぐ。
今のでちょうど三本目の酒缶が空になった。
そこまでお酒に強くない私は、ふわふわとした気分でコップを口に運ぶ。
すでに氷は溶けてなくなっていた。
「あーやばい。さすがにやばい。これで最後にしよ」
いつもは一本か、多くても二本。
一晩で三本なんて、私にしては飲み過ぎ。
「だってねぇ、やってられないじゃんよ。あんなんしてさぁ……う~、絶対花宮より素敵な彼氏作ってやる……」
とか言って、彼氏なんてできたことないっすけどね。
舐めるように酒を口に含むと、私はコップをテーブルに置いた。
「はぁ~~~……っていうかお腹くるし……飲み過ぎ……あ~これ全部飲むのきつ」
もったいないけど流しに捨てちゃおっかな……。
時計をちらりと見る。
「10時半……花宮、まだ起きてるかな」
まあいいや、どっちでも。
私はガラスコップ片手に、立ち上がった。