第7章 7.空飛ぶキャンディ
後ろには二宮くんがいて、
はお弁当箱をギュッて握りしめてる
「…………、どったの?」
なんて平然を装って彼女に言う。
『……その人と付き合ってる、の?』
「その人じゃなくて、めいちゃんね
ん、そうだよ。言ってなかったね…」
しばらく沈黙が続くなかで、
意外な人が口を開いた。
めい「智の幼なじみ…ですよね?」
めいちゃんは優しく話しかけるけど、
んなの逆効果だってオイラは知ってる。
『智……なんて呼ばないで!』
「」
『なんで智くんが怒るの?』
「怒ってないよ。
んでも、めいちゃんは悪くないでしょ?」
『…………っ……もういい!』
そう言っては、
ポケットから何かを探してそれを投げた
『智くんが……っ……
私とオイラだけのってくれたのに…っ
だから……っ……誰にもあげなかったのに
ちゃんと約束守ったのに!
なんで智くんは約束守ってくれないの?』
何個もそれを投げてきて、
真っ青な空から真っ白なキャンディが
の涙みたいに落ちてきた。
ごめんね、