第7章 7.空飛ぶキャンディ
ガチャっ
めい「誰もいないみたい」
「……そ、っか…」
恐る恐る目を開けて、
屋上に足を踏み入れた。
はいなくて、
じゃあどこにいるんだろうね。あの子
もうオイラのことなんて忘れたかな?
めい「智、お弁当食べよ?」
「ん、作ってくれたの?」
めい「うん!朝すっごい早く起きてね?」
「ふふ、ありがと」
めいちゃんのピンクの唇に
触れるくらいの優しくキスをする。
そんだけで顔が真っ赤になるめいちゃん
うん。好きだよ
「ハンバーグじゃん」
めい「好き?」
がね?
「うん、大好き」
なんでなの?
が好きなもんばっか入ってんの
オイラに忘れんなって言ってるみたいに、
めい「そっかぁ……じゃあ明日も…智?」
めいちゃんが何か言ってるけど、
そんなのは全く耳に入ってこなくて
ただ目の前にいるの
少しだけ潤んだ目を見ていた。